テストケースの大中小項目に何を書けばいいのか
何となく大きなものから小さなものへという感じで埋めていたのですが、3レイヤーに収まらなかったり、見づらかったり、フィルタリングしづらいといったことがありました。
例えばこんな感じです。
■ Before
大項目 | 中項目 | 小項目 |
アカウント一覧画面 | ID | 閲覧 |
メールアドレス | 閲覧 | |
アカウント名 | 閲覧 | |
検索 | 前方一致 | |
中間一致 | ||
後方一致 | ||
完全一致 | ||
CSV出力 | ||
CSVファイル | ID | 閲覧 |
メールアドレス | 閲覧 | |
アカウント名 | 閲覧 |
上の例では、何をテストするのかはわかりますが、中項目でフィルタリングしようとすると、レベル感がバラバラです。ここから整理して何となく揃えることもできますが、時間がなかったらそのままになります。。
そこで、何となく埋めているところを、きちんと定義してみました。
■ 定義
大項目 | 中項目 | 小項目 |
テスト対象 | テスト目的 | テスト条件 |
大項目について
ここにはテスト対象を記載します。テストケースの主語になります。品詞でいうと名詞が入ります。注意点というかコツは、ボタンなどの小さなものは書かないことです。大項目にミクロなものを書いてしまうと、中項目と小項目にはさらにミクロなものを書くことになります。そして大項目を洗い出すだけでもかなりの時間を費やすことになります。画面だったり、機能を記載するのがいいと思います。
中項目について
ここにはテスト目的を記載します。少しわかりづらい表現ですが、テストケースの述語になります。品詞でいうと他動詞が入ります。ただし、見やすくするために「~する」の「する」は省略します。例えば、「閲覧する」だったら「閲覧」に、「追加する」だったら「追加」みたいな感じですね。
小項目について
ここにはテスト条件を記載します。テストケースの修飾語になります。修飾語なので、テストの粒度によっては省略可です。パラメータだったり、状態遷移のテストだったら前状態が入ったりします。
※ 大中小項目を見直してみて、それが手順になっていたらアウトです。粒度が細かすぎます。
この定義を基に作成するとこんな感じになります。
■ After
大項目 | 中項目 | 小項目 |
アカウント一覧画面 | 閲覧 | ID |
メールアドレス | ||
アカウント名 | ||
検索 | 前方一致 | |
中間一致 | ||
後方一致 | ||
完全一致 | ||
CSV出力 | ||
CSVファイル | 閲覧 | ID |
メールアドレス | ||
アカウント名 |
中項目でもフィルタリングしやすくなりました。
どのレイヤーに何が書いてあるのかわかると可読性があがりますね。
■ まとめ
いかがだったでしょうか。
例が適当じゃなかったかもしれませんし、何となくやってもこうなるよ!という人もいるかもしれませんが、テストケースの量が多くなればなるほど、レイヤー間のズレは大きくなっていきます。そうならないためにも、テストケースの大中小項目に何を書けばいいのかを一度定義してみると良いかもしれません。